【平成27年09月11日】 モバイル・クリエーター養成科 第9期 修了生 座談会

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2015/10/09
環境はすごく恵まれているなぁと感じました

今回も内容の濃い、とてもレベルの高いアプリと、毎回の話になるのですが素晴らしいプレゼン、修了式でした。たくさんの苦労があったと思うのですが、ではまずはその苦労話あたりからお伺いさせていただいてよろしいでしょうか。

中山んー、苦労した話…苦労したかと言われると、私の場合は皆さんのお役に何にもたてなかったというのが一番苦労した点ですかね(笑)
というのもそれが自分の一番の悩みのタネであったところで…未経験であればそういう言い訳も全然問題ないとも思ったんですけど…。

この中で少なからずシステムエンジニアとして経験を積んだことのある私にとっては、今回アプリ制作をしていく上で、進め方であるとか、何らかのアドバイス的なものがもっとできたのではないかと思うんですけれど、もう自分のことで一杯一杯で…。あといちばん初めにどんなアプリを作ろうか、という話し合いが行われた最初の朝礼の時ですかね、皆さんも思い出して欲しいんですけど、私のパソコンがプロジェクターにつないだ瞬間にクラッシュしてバッサリ落ちてしまいまして(笑)そのあと2~3週間修理に出す羽目になるということが起きまして…。でその間にアプリの制作もどんどん進み、ほぼ制作も終わり出す頃に、パソコンがようやく帰ってきたということで(笑)もう皆さんにはご迷惑をおかけいたしました。

高田私はシステム開発の経験や企業相手の販売管理などを前職でやっていましたので、「かざして勤怠(アプリ名)」についてはほとんど困ることはあまりなかったというか、業務アプリは得意だったもので。あ、でもNFCの仕様で毎回IDが変わるというのを知った時には「あ、ちょっとまずいかな」と思いましたけど(笑)まぁでもコンセプトが変わってしまうし、そもそもそれに対応する時間もなかったのでそのまま放置しました(笑)

「脳トレアプリ」の方はどうでした?

高田「脳トレ」の方は…私はメニュー画面とサーフェスビューを使って、ものがスーッと動くようなプログラムを作ったんですけれども、なかなか位置合わせが難しかったり、処理に時間がかかってしまったために、そのあとの処理が出来なくて落ちるとかいうのが多々発生したので、デバックに時間がかかってしまいましたね。

平池私が苦労した点はやっぱり「連携」についてですかねー。ドロップボックスの同期だったりとか、自分のプログラムに関しても、デザインに関しても苦労したことはもちろんあったんですけど、ことあるごとに担当の講師の方であったりだとか、専門分野の方にすぐ相談したり教えてもらえたりできたので、環境はすごく恵まれているなぁと感じました。なので…「連携」GitHubをぜひ使いたかった(笑)

担当講師やろうやろうと言っていて結局導入できなかったですね、使いこなすにはそこそこのレベルをやはり要求されるものなので。アプリ制作に追われている中で中途半端に導入してしまうと、かえってスピードが落ちるだろうな、と判断しました。

「本当に頑張ろう」と思えた半年でした

高木開発に入る前に座学の期間が何ヶ月かあって、その間、ほんとうは訓練時間以外にも家でプログラミングを行ったり、勉強を行うべきだったんですが、正直僕の場合は時間がなかなか取れなくて…家で教科書を開いたのはテスト前くらいだったので。やはり座学がまったく頭に入っていなくて、その状態でアプリ制作に突入したので、開発初期では苦労しました。レイアウト然り、DB然り、クラスの概念とかも、教科書見直してはまた作り、また勉強し直しては作りの繰り返しで…。ただ周りが優秀な方ばかりだったので、リーダーの特権を生かしてかなり仕事を振らせていただいてたという(笑)。
スケジュールに関しても最初に日付を打って、何日までにこれを終わらせる、というような進行表を作ってたんですが、それも「たぶんズレ込むだろうな~」と思ってあらかじめ大きく余裕を見て作ったので、最終日にはなんとか間に合った、といった感じでした。

担当講師楽しかったね。最終プレゼンに向けてアプリの最終調整に入ってた昨日おとといはやっぱり厳しかったけど、でも今回は個人的にはすごい楽でした。というのも開発に入ってからは僕はほとんどタッチしてなかったように思います。ほぼ全部皆さんの力で。もちろん進捗確認や(プログラムの)主軸の調整なんかは行ったりしたけれど、自分たちで調べて自分たちでプログラム書いて、スムーズに進んでたし。本当に優秀で、スケジュールに関しても前倒し前倒しでプログラム書いて進んでいけてて、大きなトラブルもなかった。その点に関してはとても安心でした。

高木機材のトラブルはありましたけどね(笑)中山さんのパソコン(笑)

全員(笑)

6か月間、訓練を通して得られたものはありましたか?

高木僕がこの講座で得たものは、特に開発にあたっては、キャリアのある方もいれば僕のような初心者もいて、自分よりとても若い人もいて、幅広いいろんな人がいる中で僕はリーダーをさせてもらったのですが、進捗管理とか全体把握を行う上で、自分も含め皆のそれぞれ苦手なところや得意分野も見えてきて、それをうまく調整しながら進めたり、プログラミングの知識はもちろんそういう進捗管理の技術というか、難しさを経験できました。アンドロイドアプリを作れるようになる、という目的でもちろん来たんですが、それ以外にもたくさんの経験や知識を得られたことが良かったなぁと思います。

高田私の場合は今まで仕事でしていたプログラミングというのが、今回とは全く毛色の違った、例えば伝票を発行したり入力したりとかそういったプログラムばかり書いていたので、今回アンドロイドの画面の中で直接何かが動くようなものが作れたのはなかなか楽しい経験でした。私はプログラミング自体が趣味なので、仕事でももちろん、家でもちょこちょことアプリを作ったりしていきたいと思っています。業務ソフト開発と違って、画面で動きがすぐ確認できるアンドロイド開発は非常にやる気が出ましたね。

平池私はこの講座を受講する少し前から「プログラムを学んでプログラマーになりたいなぁ」と漠然と思ってて、それで講座に入って、でもプログラムに関しては未経験だし、女性だし30代だしっていう…デメリットはその時点で強く感じていました。だからこの半年はとにかくがむしゃらに勉強して、吸収できるものは全部吸収しようと思って、遊びとか友達に会うとか、本当に少なくなって色んなことを我慢した半年間だったんです。そこにきて後半3ヶ月の自分の理解度の低さにすごい焦りを感じてしまって、勉強勉強で振り返ると本当に大変だったんですけど…。でもやっぱり得られたものもすごい大きくて…この前ふと思ったんですよ。この半年間で失ったものや得たものを考えたら、私の場合は失ったものって、本当お金だけだなって。それ以上に得たものの方が多いなって。環境にしてもそうで、さっきも言ったんですけど、就職で困ったら江本さん、コードがわからなかったら福島さん、デザインで迷ったら渋谷さん、という具合にすぐに聞くことができる、とにかくどんなことでもすぐ相談できる環境っていうのが私にはすごくありがたくて。忙しくて連絡がなかなか取れなくなってしまった友達にも理解してもらえてて、…親友が二人いるんですけど、かけてくれた言葉にすごく優しさを感じて「本当に頑張ろう」と思えた半年でした。

このままチームとしてまともな仕事を受けられるんじゃないか

中山平池さんの感動的な話の後に僕っていうのも荷が重いのですが(笑)でもまぁ嘘を言うのが大嫌いなもので、率直に思ったことを言いたいなと思うんですけども。まぁ様々に教わったことが大きいというか、結局自分の中でまだ吸収しきれていないことがたくさんあって、それがすごい心残りです。でもまぁいろんなことを学ばせていただいて、なんていうか、その人生ってほどのことじゃないですけど、就職支援の時間との中でそういったことについて改めてお話しさせていただけたことや、そうしたすぐに相談にのっていただけた環境っていうのが私にとってもすごく良かったことかなぁと思います。
それ以外のことではここにいるメンバーのこと、これはあくまで私が思っているだけで、皆さんがそう思っていないのはわかっているので、すぐ忘れていただいて構わないんですけど、私を除いてそれぞれ他の方は本当に強烈な個性だなと(笑)。個性だけではなくてもちろんスキルだったりだとか、例えば平池さんはプログラミングもデザインもできるし、高田さんはこれまでプログラミング経験があってすごい強い存在だし、高木さんはなんかものすごい、とにかく難しいことが得意そうで数字に強いしと(笑)。待てよと、そういうことを考えているとこれこのままチームとしてまともな仕事受けられるんじゃないか?と。ただ、そう思った時に「あ、俺立ち位置がないな」っていう(笑)とりあえずいろんなものをつまみ食いしてきた末に、これっていうものがないなぁと痛感できたのが、この講座に来て一番学んだことでしたね(笑)真面目な話これが自分にとっては一番得たものでした。

担当講師今日こうして改めて皆さんの感想を聞かせていただけたことはすごいよかったですね。何よりも皆さんそれぞれ思うことは違えど、それでもこの講座に来て、6か月間学んで、それぞれが何か得られたものを持って帰っていただけることが、講師としてすごい嬉しいことです。あと今回とても強く感じたのは、今回は本当に勉強意欲の高い人たちしかいなかったので、そういう人たちが集まったらすごい楽しいなぁということでした。
これまでには、やはりなかにはすごくモチベーションの低い方とか、勉強やしなければいけないことに対しても必要以上にネガティブな方とか、やはりいたこともあったんですが、今回は途中で抜けた方も含めて本当に皆さん意欲の高い方ばかりで。だからみんなで一緒に勉強しているって感覚が非常に強くて、僕自身も感化されたり、逆にみんなの方から「こんな新しい情報ありますよ」だとか「こんな風に環境構築したら便利じゃないですか」とか教えていただいたり(笑)僕にとっても成長できた期間で、終わってしまうのが本当に寂しい(笑)またすぐ新しい10期制メンバーが入ってきますけど、このメンバーでこの絆をこれからも大事にしていければいいなぁと思っています。またいつでも、遊びに来てください。笑顔の就職報告を待っています!これからは先生と生徒でなく、本当にプログラムを学ぶ友達として、また飲みに行きましょう!(笑)

モバイル・クリエーター養成科 修了制作『脳トレ育成・かざして勤怠』

モバイル・クリエーター養成科では、終了制作課題として2つのアプリを制作しました。開発環境はEclips、言語はJAVAを用いて、実用性を重視した勤怠管理がすばやく簡単にできるアプリ、様々な脳トレが楽しめるキャラクター育成ゲームアプリと、いずれも立案・企画から設計、実装まですべて講習生のみで行い、県内外の企業様を招いた最終日に、プレゼンテーションを行いました。

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